ANA国内線【PR】
『Babel』
Dir.Alejandro Gonzalez Inarritu
D.P.Rodrigo Prieto
(2006)
混沌としたこの世の、真実と共持するもの。喜びと悲しみ、微笑みと涙。
それらはこの世を満たし、人々はそれを繰り返しながら生きていく。
世界で何処の国に生まれ生きようがそれに変わりはなく、生きるということ、命というものにも変わりはない。
銃というモチーフを追いながらイリニャトゥが得意とする群像劇が日本、アメリカ(メキシコ)、モロッコを舞台に繰り広げられる。それはつまり、彼がこれまでに描いて来たことと同じく、我々はお互いに愛し合い、傷つけあいながら生きているという事実。これだけ幅のある各国の俳優を使いながらその誰もが突出することなく描かれ、まさに現実がそこにある。
ロドリゴ・プエリトは私たち日本人が描けなかったリアルな日本を撮っている。彼が切り取った新宿と渋谷の風景、そして日本人の姿は、悔しいけれど日本映画では今まで見たことがない。ラストカットの素晴らしさには涙が出る。
# by ebnak | 2007-01-19 06:41 | movie
『The Jacket』
Dir : John Maybury
Writing : Tom Bleecker(story),Marc Rocco(story),Massy Tadjedin(screenplay)
Original Music : Brian Eno
Cinematography : Peter Deming
Cast
Adrien Brody .... Jack Starks
Keira Knightley .... Jackie Price
Kris Kristofferson .... Dr. Thomas Becker
Jennifer Jason Leigh .... Dr. Beth LorensonDaniel
Craig .... Rudy Mackenzie
(2005)
http://wip.warnerbros.com/thejacket/
記憶の一部を失った負傷退役軍人が幻想障害として精神病院に入れられてしまう。病院での実験的な治療によるフラッシュ・バックの恐怖に怯える日々が続くがある時から彼はヴィションを見るようになる。ジャケットとは実験用のイカシタ拘束着のこと。激しく明滅する光と斬新な精神世界構造のイメージに脳がトランスする。
# by ebnak | 2007-01-19 06:38 | movie
『ゆれる』
Dir.screenplay:西川美和
Still:日下将樹
Cast: 香川照之オダギリジョー新井浩文
私たちの間を流れる河は激しく私たちをつなぐ橋は脆く危うい憎しみと愛情は時を経て幾重にも重なりかつては清らかなせせらぎも今ではあなたの声を打ち消し流し去る予定された愛に包まれた信頼と安心から推し量ることの出来ない距離感と感情の不安が顔を覗かせるとき私たちはこの河を隔てて向かい合う私たちをつなぐものを見つめる
# by ebnak | 2007-01-19 06:32 | movie
『好きだ、』
Dir.screenplay.editor:石川寛
Cinematography:石川 寛・尾道 幸治
Cast: 宮崎あおい西島秀俊永作博美瑛太小山田サユリ
シナリオをトレースするのではなく、自ずと発露する言葉・表情・行動。それらは見えない点を結んで迷いなく描かれた線のように力強く訴えかけてくる。歳月を超えた同一人物を異なる役者が演じるという事もそれぞれが役に同化することで違和感を感じない。役に同化する事で可能になるドキュメンタリー性のリアリティーの付加にはもはや奇を衒った物語など必要とされない。普通のなんでもない物語を普通に描く事が出来ている映画は素晴らしい。
# by ebnak | 2007-01-19 06:30 | movie
『Welcome to Dongmakgol』
邦題 :『トンマッコルへようこそ』
Dir.:パク・クァンヒョン
screenplay :チャン・ジン,パク・クァンヒョン,キム・ジュン
Cinematography:チェ・サンホ
music : 久石譲
Cast:
チョン・ジェヨン
シン・ハギュン
カン・ヘジョン

2005年韓国興行収益1位
朝鮮戦争当時の半島、トンマッコルという名の架空の村が舞台。
日本に原爆を落とした兵士が人の肉を喰らう鬼かと云えばそうではなく、アジアで殺戮のかぎりを尽くした隣のおじいちゃんが今でも変態殺人狂かといえばそうではない。
北朝鮮の太った偉い人も国民が餓死していくのは悲しいはずだ、たぶん。
みんなが守ろうとしたものはそれぞれが属する国のイデオロギーやナショナリズムであって、それを守ることが自分の愛する人を守ることだと思い込んでたのよね。
ただそのイデなんとかとかナショナルなんてろは本来、人間がご飯食べて恋するのに関係ないじゃんみたいな。じゃあなんで戦争すんだっけ?みたいな。それ捨てちゃえばいいんでない?みたいな。
そういう映画。
ピース。
# by ebnak | 2006-09-14 05:37 | movie
『復讐者に憐れみを』


「Sympathy for Mr.Vengeance」
原題 : 復讐は我のもの

Dir : パク・チャヌク
Writing : パク・リダメ(イ・ムヨン), イ・ジェスン
Cinematography : キム・ビョンイル
Cast :
シン・ハギュン  ・・・リュ 
ペ・ドゥナ    ・・・ヨンミ リュの恋人
イム・ジウン   ・・・リュの姉
ソン・ガンホ   ・・・トンジン イルシン電気社長
 

愛する人の命の代償、その空白を埋める為の怒りと憎しみの連鎖の悲愴。

パク・チャヌク監督の復讐3部作
『復讐者に憐れみを』
『オールド・ボーイ』
『親切なクムジャさん』
# by ebnak | 2006-01-26 02:57 | movie
『親切なクムジャさん』

「Sympathy For Lady Vengeance」

Dir : パク・チャヌク
Writing : チョン・ソギョン,パク・チャヌク
Cinematography : チョン・ジョンフン
Cast :
イ・ヨンエ    ・・・クムジャ
チェ・ミンシク  ・・・ペク先生

児童誘拐殺人の汚名を受け13年の服役後に始まるクムジャさんの復讐。
ブラックでコミカルかつオリジナリティーのある演出とイメージ。
イ・ヨンエの美貌と演技も然ることながら、「OldBoy」の
チェ・ミンシクなど脇を固める役者層も厚い。
内外の映画祭で多くの賞を受賞している。

ツッコミどころも多々あるものの、それを上回る作品の持つ異様な力に引きつけられる。
# by ebnak | 2006-01-20 17:23 | movie
「女先生 VS 女弟子(生徒)」
여선생 VS 여제자
「Lovely Rivals」
(2004)

Dir : チャン・ギュソン
Writing : イ・ウォンジェ,チャン・ギュソン
Cinematography : イ・ドゥマン
Cast :
ヨム・ジョンア   ・・・ヨ・ミオク (オールドミス先生 )
イ・セヨン     ・・・コ・ミナム (女生徒)
イ・ジフン     ・・・クォン・サンチュン (美術先生)

教師不足で悩む麗水半島の小学校に赴任してきた美術の先生に恋した女教師と女生徒の熾烈な争奪戦。

過剰な表現とリアルな描写が混在した演出は生活感を失わず新鮮。誰もが共持できるようなありふれたテーマを成立させているのは細部にわたる演出で、物語性とリアリティーを両立させる大きなポイントだという事がよくわかる。

特別ではない人々の、ありふれた生活の中にある誰もが経験するような物語は日本映画で描かれる事は少なくなっているけれども。
# by ebnak | 2006-01-14 15:35 | movie
『私の頭の中の消しゴム 』ディレクターズ・カット
『私の頭の中の消しゴム 』のディレクターズ・エディット・バージョン。
削除されたシーン、音響効果、心理描写のカットなどが追加され物語にいっそう深みを与えている。
ソン・イェジンの清廉さとチョン・ウソンの以前の作品にはみれなかった自然な表情、適度に遊び心を含み役者の一瞬の表情をに捉えている撮影、抑えた演出、脇役もわりと自然。音響効果は演出過多なカットもあるけど作品のバランスは凄くハイレベル。
今年見た映画の中では一番好き。日本のドラマが原作で曲も盗作だとかそういうのは割とどうでもよく、最終的に人を感動させるより良いものを作れたのならばいいのではないか?と思う。
# by ebnak | 2006-01-14 15:33
『朱紅の文字』


「The Scarlet Letter」
Dir : ピョン・ヒョク
books : キム・ヨンハ「鏡に関する瞑想」「写真館殺人事件」
Writing : ピョン・ヒョク
Cinematography : チェ・ヒョンギ
Cast :
ハン・ソッキュ   ...イ・ギフン 刑事 強力1班班長
イ・ウンジュ    ...チェ・ガヒ 歌手
ソン・ヒョナ    ...チ・ギョンヒ 写真店
オム・ジウォン   ...ハン・スヒョン ギフンの妻
キム・ジングン   ...チョン・ミョンシク 写真店の客
(2004)


妻と愛人をもつ男(刑事)。
夫(刑事)をもちと、夫の愛人を過去に愛していた女。
妻のある男(刑事)を愛し、その妻に恋人(刑事)を奪われた女。
男(写真館の客)を誘惑し(たであろう)、夫を殺した(であろう)女。

地獄に墜ちた男と女。女は死を選び、男は懺悔する。

男は失職し、容疑者であった女を訪ねる
刑事: チョン・ミョンシク(女が誘惑した男)を愛していましたか
女 : 愛していたら
愛していたら(旦那を殺しても)構わないと?
刑事 : ....。

性欲・独占欲・支配(征服)欲・(顕示欲・金銭欲・名誉欲・知識欲・物欲・向上欲)

人間の本質はまぎれもなく己の中に存在し、それらと折合いをつけて生きることの難しさ。欲求の満たされた状態を幸福と呼ぶのだろうが、その価値観は極めて主観的で、それを満たそうとする愛はまるで混沌としている。

イ・ウンジュ(愛人役)の最後の出演作。
# by ebnak | 2005-12-28 22:01 | movie


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